みなさまからのギモン Q&A


その@ 賛成している人たちの意見はどうなの?


もちろん、地元の人の意見も一致しているわけではありません。

反対の人もいれば、賛成の人もいます。

 
'09年6月27日と29日、すでに計画が決まってからですが

小豆島で公聴会が開かれました。

その時の新聞記事や議事録がありましたので、リンクします。



<四国新聞社 追跡シリーズ>


 




反対している人の意見はダムを作ると何が問題なの?

にまとめてありますので、こちらもご覧ください。


この公聴会の中で森口さんがおっしゃっている、


「 すべての情報を出し合って話し合っていれば、

賛成派、反対派双方にとって

最善の結論が得られたはずと現在でも確信している。」


という言葉が一番心に残っています。

 

代々住んできた土地を手放すって、

島の人たちにとって大きな事です。


それを強制的にとりあげるのに、

本当に県は誠意をもって接したのでしょうか。

 



そのA 政権交代でダムは全部止まったんじゃないの?


「全国のダムはもう止まったんじゃないの?」

という 意見をいただきました

これは、確かにややこしいです。


国交省は見直しを求めて、全国的にダム工事はストップしているのですが、


内海ダムは国の直轄ではなく県がやっている「補助ダム」なので、

県知事の意見が優先されるということだそうです。





そのB どうして住民投票していないの?


そこに住む住民が、自分たちの投票で直接物事を決める「住民投票」。


これには、いくつか種類がありますが、 今回のケースでやるとすると、

「地方自治体の条例制定による住民投票」というものになります。


これを実現するにはいくつかのステップを踏まないといけなくて、

 

         @住民投票条例を作るために、その自治体に住む有権者の50分の1の署名が必要

         A署名を受けて、条例を制定する議会の同意が必要

         B住民投票で過半数を超える賛成票を取る


しがらみの多い島の中では、@のステップもハードルは高いですが、

さらに、このAのステップがくせものです。


今回のケースでは、小豆島町にしても、香川県にしても、

議会をダム推進派が大多数を占めているため、

ここで却下されるのが目に見えています。


このシステムは全国的にも問題になっていて、


せっかくたくさんの署名を集めても議会でパーにされてしまうので、


署名が集まった時点で自動的に住民投票できるようにしよう

という声もあがっていますが、まだ実現しそうにありません。


もちろん、同じような状況でも成功したところもあります。

でも、全国的にみるとなかなかハードルは高いです






そのC どうして島の人は思ったことを言わないの?


これは、島に住む方とか、地方に住む方は分かりやすいかもしれません。
 

狭い地域って、人間関係が都会に比べてとっても濃密です。

それが、田舎の良さでもあるんですが、マイナスに働くこともあります。


職場の意向には背けない、とか

町内でお世話になっている人に違う意見は言いづらい、とか・・・。


なかなか思ったことを、そのまま口に出すのは難しい環境だと思います。




そのD 島外の人が口をはさむのはどうなの?


たしかに、島の中のことですので、

島に住む人たちが決めた方がいいという考え方もあると思います。


ただ、「島で反対している人VS○○」という構造はすごく問題だと思います。


その人達が孤立してしまい、今後の住民の人間関係にもひびが入るし、

そうなればますます島の人たちも意見がいいにくくなります。


行政もその人たちさえ押さえてしまえばどうにかなると思えば

強引な手段に出やすくなってしまいます。


本当は島の人達だけで解決できればいいのですが、

しようとしてもいいことは何一つありません


「島のことなんだから当事者だけで決めればいい。」という意見もありますが、

「当事者だけの問題」にしてしまう限り、問題解決が難しい構造なのです。


できるだけ内外問わず多くの人が関わり、

関わっている人の範囲を広くすれば広くするだけ、

島の人たちも楽になるし、問題も解決の方向に向かうと思います。


そのためには、今、無関心な人たちに どうやって伝えて協力してもらうかということ、


声高かに叫ぶだけではなく、敷居をとにかく低くし

たくさんの人たちに参加してもらうようなアイデアが必要だと思っています


実際に、管理人のところにも、島に住む人たちから

「島外の皆さんから街の人に向けて、島のことをに訴えかけて、

世論を大きな声にして、背中を押してほしい。」

というメッセージがいくつも寄せられています。


また、新内海ダムは半分は小豆島町と香川県、

残り半分の費用は国費、つまり皆様の税金で作られます。


寒霞渓は観光地でもあり、決して島外の人だから

全くの第3者ということでもないと思います。


















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