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11/25 内海ダム収用用地の工事に着手/香川県




四国新聞社 201011月25日 web版




内海ダム収用用地の工事に着手/香川県






 




 内海ダム再開発事業を進める香川県と小豆島町は24日、県収用委員会の採決により権利
を取得した新ダム建設に反対する町内の一部地権者の土地に立ち入り、「トラスト実施地」と
書かれた看板を撤去するとともに、樹木の伐採や測量作業を行った。



 収用した用地はダム建設で水没する土地や県道の付け替え用地など10カ所、約5千平方メ
ートル。初日は県道の付け替え工事用地2カ所約720平方メートル(地権者12人)を中心に、
作業員8人がチェーンソーなどを使って樹木を伐採し、測量作業を行った。境界線には杭(く
い)を打ってロープを張り、「立入禁止」の幕も張った。



 測量などの作業は3日間の予定で、終了後、県道の付け替え工事を進める。同工事は200
6年から行っており、新県道への切り替えは来年5月末を予定。その後、県道部分のダム本体
の掘削工事に着手する。



 浜田知事は「22日の明け渡し期限を過ぎても反対派住民らの『団結小屋』が撤去されなかっ
たことは残念。自主的な撤去を求めていきたい」とコメントした。



 反対派住民らは22日、団結小屋前で集会を開くなどしており、今後も抗議活動を行っていく
としている。









11/25 新内海ダム 県が立ち木伐採開始




読売新聞 201011月25日 web版




新内海ダム 県が立ち木伐採開始






収用した土地で始まった立ち木の伐採作業(小豆島町で)


県営新内海(うちのみ)ダム(小豆島町)の建設事業で、用地内にあった未買収地(約0・5ヘクタール)の所有権が県などに移ったことを受けて、県は24日、一部の区域で立ち木の伐採や測量を始めた。建設に反対する元地権者らとのトラブルはなかった。県は「粛々と工事を進める」と2013年度中の完成に改めて意欲を見せた。一方、反対の元地権者らはこの日も収用地内の小屋に集まり、「これからも反対を続ける」と語気を強めた。

 未買収地は用地内の10区域にあり、明け渡し期限を22日とした県収用委員会の裁決に基づき、23日に所有権がすべて県と小豆島町に移っていた。

 24日は、このうち3区域(計約720平方メートル)で作業を実施。午前10時頃、県職員約20人が見守る中、作業員が「自然環境を破壊する ダム建設絶対反対」などと書かれた看板を撤去し、チェーンソーで木を伐採した。その後、杭を打ちこんでロープを張り、「立ち入り禁止」の看板をかけた。

 県土木監理課用地対策室の佐藤勝也室長は「未買収地で工事を始められたことは大きな節目。着実に完成させる」と話した。

 一方、反対する住民は木の伐採やくい打ちには立ち会わず、8人が作業開始時間に合わせ、小屋に集まった。今後も座り込みなどの抵抗運動はしないものの、抗議は続け、誠意ある説明を県や町に求めることを確認した。反対住民らでつくる「寒霞渓の自然を守る連合会」代表で、元地権者の山西克明さん(70)は「法には従うが、反対の姿勢は崩さない」と強調した。

 県によると、残りの区域(約4300平方メートル)は水没地で、当面作業予定はないという。浜田知事はこの日、「混乱もなく作業に着手できて良かったが、明け渡し期限を過ぎても小屋が撤去されなかったことは残念。反対派住民の方々が、一日でも早く自主的に小屋を撤去されることを期待する」とのコメントを出した。

 







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