7/10 香大生が仕分け 寒霞渓など景観考える




毎日新聞社 2010年7月10日 web版




香大生が仕分け 寒霞渓など景観考える−−サークルがフォーラム




   香川県などが建設している同県小豆島町の新内海ダムについて、高松市幸町の香川大
で、フォーラム「香大生が仕分ける『ダムってどうよ?』」があった。ダム上流の景勝地、寒霞渓
の景観からダム問題を考えた。【馬渕晶子】





 同大公認サークル「香川遺産」などが主催。サークル代表の法学部3年、谷知幸さん(21)ら
が司会を務め、景観を研究する川村晃生慶応大教授と、建設反対派住民らでつくる「寒霞渓
の自然を守る連合会」の山西克明代表を招いた。





 川村教授は「景観は歴史や、それを思う地域の人の手で作られる。開発事業の利益に対し、
失われる価値がどれだけかを考えなくてはならない」と指摘。





 山西さんは、県の計画では、治水のためとしてダムに常時半分程度しか水を入れないと説
明、「寒霞渓に干上がった部分も見えるダムができたら、あわれな格好になってしまう」との危
機感を語った。学生たちに「建設費は国民の税金。孫子の世代にかかわる問題なので、若者
たちにこそ、その必要性を真剣に検討してほしい」と呼び掛けた。





 谷さんは「香川の未来に残したいもの」を調べるサークル活動で寒霞渓を訪れた。日本三大
渓谷美といわれるが、その中にある建設現場を見て、ダムの意義とは何か、興味を持ったと
いう。「地元学生として新内海ダムを考えなくてはいけないと思った。寒霞渓を取り上げること
で、知ってもらう努力をしたい」と話した。サークルでは来月8日、寒霞渓やダム建設現場を見
学するツアーを予定している。詳細はサークルブログ(http://blog.madeinkagawa.net/)で。






















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