今やっていることと、これからの予定。



2010年07月07日
'10年7月7日(水) 内海ダムフォーラム「香大生が仕分ける、ダムってどうよ?」

香川大学にて、学生による内海ダムについてのフォーラムが開催されます。
学生ではない、一般の人ももちろん参加できますのでぜひ足をお運びください。

管理人も参加する予定です。

※ このフォーラムは終了しました。参加した感想は下に追記があります。 ※




構想四国 フォーラム
「香大生が仕分ける、ダムってどうよ?」
-小豆島・寒霞渓と野井戸に見る景観の持つ価値の検討-

・場所:香川大学 大学会館2階 第一集会室
・開催日:2010/07/07(水) 13:30(受け付け開始は13:00)〜16:00
・参加費は1000円(学生500円)

ゲスト:川村晃生氏(慶應義塾大学 文学部)




<内容>

・第一部 

香川遺産で香川を探っていると寒霞渓に行き当たった。

日本産大渓谷のひとつで、紅葉が見事、そしてその麓には野井戸が散在する棚田景観がひろがる。しかし、若者の間では案外知られていない。

景観が醸し出す人の暮らしや文化を掘り下げればその素晴らしさや、次世代に残していくべきものがより鮮明に見えてくるはず。


・第二部

驚いたことに、寒霞渓の麓の山は無残に削られ、数百億の税金を投じて西日本最大(堰堤長447m)の建設が進められている。
このダムを巡って今複数の裁判が行われている。

なぜ水は足りないの、災害からどのように身を守るのといったことから景観論争に至るまで、推進、反対それぞれの意見を伺いながらみんなで考えていきます。


HP 香川遺産 KAGAWA ISAN 
   構想四国




〜フォーラムに参加しての感想〜

7月7日(水) 内海ダムフォーラム「香大生が仕分ける、ダムってどうよ?」
に参加してきました。



                         写真は、会場の真ん中で意見を交換する4人。
                               周りの参加者はアンケートや質問で意見します。

意見交換する4名は、
・ 川村 晃生 さん(慶應義塾大学 文学部)
・ 石井 享 さん(構想四国)
・ 山西 克明 さん(小豆島・地元住民代表)
・ 谷 知幸 さん(香川大・法学部3回生)


それぞれの方の発言から印象深かったものをご紹介します。


○川村先生からは景観の持つ価値とその評価の仕方についての指摘がありました。

・日本の景観は自然のままのものというよりは、人の手による里山的なものが多い。
公共工事などでは、「 費用 対 価値 」ということがよく言われるが、
「失われる価値」は考慮されていない。
 代々、その場所を維持するために寄せられた労力、想い、お金といった価値も対象にするべきだ。

・コンクリートの耐用年数は60年〜80年といったところだろう。
 ダムを造った場合、その撤去には何倍もの費用がかかる。そのことまで考えて造っているのか。

 今、日本には約3200のダムがある。数十年後には、それを全部撤去しなければならない。
 その負担はすべて若い世代にのしかかる。
 若い人の発言や行動が、世界を変える近道だ。いかに「他人事」から「自分事」にしていくかだ。


○石井さんからは、この内海ダムの抱える問題点についての説明がありました。
                             (参考:石井さんが出演された報道番組はこちら。)

・今は地域経済のシステムがうまく回っていないため、地方では公共工事が地場産業化している。
 ダムは表面に現れた問題の一つで、本当の問題の根本はそのシステムにある。

・「自治会」という小さい単位は、小さいがゆえに地元、とくに田舎では力がものすごく強く、逆らえない。
 今の行政は、これを利用して、住民代表のようにふるまっている。

 大きく見れば、民主主義が本当に機能しているのかどうかが問われている。
 いかに民に力を取り戻すかが、これからのカギになるだろう。


○山西さんからは、島の現状の報告がありました。

・内海ダムの工事が始まってから、それぞれの田んぼにある「野井戸」が濁り始めている。
 
・「ダムの工事によって、地元の雇用が生まれる」と、賛成していた人達は言っていたが、
今現在、島の宿には工事関係者が100人ほど泊まっている。宿が必要・・・ということは、
つまり島外の人間だということだ。 結局、島の雇用にはつながっていないのではないか。


○谷くんからは、このフォーラム開催のいきさつや今後の予定の話がありました。

・フォーラムを企画したのは、賛成・反対というよりも、疑問をはっきりさせたかったからだ。
 しかし、開催にあたって県・国交省・議員にかけあったが、誰も参加してくれなかった。

 県庁へは、直接出向いて依頼したものの、「学生はそんなことしてる間があれば勉強しなさい」
 「ネガティブな問題を取り上げないで欲しい」「裁判で係争中につき」と断られた。
 疑問に思ったことを行動に移すのは、勉強ではないのか。

・学生にとって、ダムの問題はとっつきにくい。第一、金額が大きすぎてピンとこない。
 どのようなアプローチをすれば、学生にも関心をもってもらえるか。

・これから自分に何ができるか。まずは知ってほしい。
 そのためにツアーを企画したりしてきっかけ作りをしたい。


初めてのフォーラムだったため、時間が足りなくなってしまった部分もあったので
また機会があればこのフォーラムの続きを開催したい、とのことでした。

今回来られなかった方も、ぜひまたの機会にお越しください。


→谷くん企画の次回小豆島ツアーの詳細はこちら

2010年08月08日
'10年8月8日(日) 香川遺産 × 第2回S.I.フォーラム「夏休みは寒霞渓へ行こう!」

7月7日に行われたフォーラム「香大生が仕分ける、ダムってどうよ?」を企画した
「香川遺産」さんの企画するツアーです。ぜひご参加ください。

                      HP : 香川遺産 http://blog.madeinkagawa.net/



今回の第2回SIフォーラム(「香大生が仕分ける、ダムってどうよ?」では、
小豆島の寒霞渓に焦点を当てて、その景観や、麓に建設されつつあるダムについて考えます。

でも、「景観」とか「ダム」というとどうしても難しく聞こえてしまってわかりにくい!!!
お金の額が大きすぎて想像しにくい!!!

ならば、百聞は一見に如かず。ということで「香川遺産ツアー」で見に行こう!




日程:'10年8月8日(日)

9:00 高松発土庄行きフェリー乗り場 集合
10:00 土庄港到着 寒霞渓や建設現場など、小豆島巡り(詳細はブログにて!)
19:30 土庄港 出発
20:35 高松港 到着 解散

料金 約2500円(交通費含む)
申し込み締め切り 8月6日(金)
連絡先 香川遺産キャップテン 谷 

2010年07月26日
内海ダム事業認定取消訴訟 口頭弁論

7/26(月) 11:30〜 高松地裁

※傍聴を希望の方は、
事前に「環瀬戸内海会議」事務局(http://ww1.tiki.ne.jp/~rkshizutani/
までお知らせください。



新内海ダム建設予定地の土地は97%が県に取得されていますが、
残り3%の土地は所有者の方が反対されているため、
強制的に県が取り上げる手続きをしました。

この裁判では、残り3%の所有者の方達が強制収容は違法だとして国を相手に訴えています。
少しでも興味のある方は、ぜひ傍聴をどうぞ。

裁判の訴状については、弁護団ブログに詳細があります。

2010年07月18日
'10年7月18日(日) 止めよう、新内海ダム建設。 新内海ダム大勉強会

地元で反対されている方を中心に、集会が開かれるそうです。




止めよう、新内海ダム建設。 新内海ダム大勉強会

日時 '10年7月18日(日) 13:00より 
場所 小豆島町草壁公民館(小豆郡小豆島町)

主催 寒霞渓の自然を守る連合会
後援 水源開発問題全国連絡会

内海ダム同様、補助ダム問題で揺れている
長崎県・石木ダム、熊本県・路木ダム、長野県・浅川ダム等の方達も交流にこられます。

また、かつての小豆島の災害時に地質調査にも入られた
地質専門家(京都大学名誉教授・志岐常正さん)の報告もあるそうです。

<チラシ>
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yakkun/suigenrennnope-zi2/data/souko/100718shu-kaichirashi.pdf

2010年07月12日
'10年7月12日(月) 県庁前PR活動

12:00 香川県庁前集合




毎月第1月曜日、12:10〜13:00頃の間に、香川県庁前で島のおじいちゃん・
おばあちゃんがPR活動を行っています。
もう何年も、寒い日も暑い日も、島から出てきて頑張っています。

今回で62回目(5年目)になります。

署名用紙も受け付けておりますので、ご協力ください。
直接島のことを聞きたい方、気軽に話しかけてくださいね。


                     このおばあちゃんは、なんと90歳とか!


         たまに話に耳を傾けてくれる人がいるのを励みにしています。


                   シャイな島の人たちにとって、街でのPRは大変です。




戻る

次へ










<次のページ>






<前のページ>












inserted by FC2 system